若手社員座談会

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中工精機の強みや課題、そして今後の展望について

100年の歴史の中で、独自の技術を育み独自の市場を開拓してきた中工精機。今後の100年はどのように変化し、発展していくのか。

設計や製造、保守、総務など、それぞれの分野で会社を支える皆さんに、会社の強みや課題、そして今後の展望について自由に語り合ってもらいました。

若手社員座談会

顧客が真に望むものを、長く使える形で一貫製造できる

ー 中工精機の強み、良さはなんだと思いますか。

●中村 長い歴史の中で培われた技術力です。メンテナンスなどにお客さまのもとに出向くと、“父親世代”と言っても良いような古い機械が現役で動いていたりするんです。

長く使い続けられる製品の良さと、大切に使われていることに感動します。 他社の製品のメンテナンスを頼まれることもあるのですが、他社は組立やすさを重視して作られているのに比べて、当社製品はメンテナンスしやすく設計されていると感じます。そこに当社の面倒見の良さが加わって、長く使われているのだと思います。

●原 一つの製品を設計から据付まで一貫で作り上げることができるのも、当社の強みですよね。

●伊東 私はお客さまからの最初のコンタクトと、製品が納品された後の手続きの部分に携わっているのですが、お客さまが本当に欲しいと思っているものを作り出すことができる技術は、誇れるものだと思います。当社にしかできない技術で一貫して作り上げ、確実に喜んでいただけるのですから、すごいですよね。

●原田 伊東さんがいう通り、当社はお客さまからの要望に応えるモノづくりをしていますが、さらに付加価値を加えたり、機能をアップデートできたりしたら良いのではないかと思っています。

●原 お客さまの要望に応えるという点では、大型部品の加工も他社には真似できない強みだと思っています。今後もこの分野での地域のトップランナーとして、さまざまな加工に挑戦していきたいですね。

技術の明確化と共有で多能工を育成したい

ー 長年培われたこうした技術を磨き、育んでいく中で、どのような課題がありますか。

●小栗 歴史があるがゆえに、昔からの決まり事や暗黙の了解が多いと感じます。もっと工夫すれば、作業の改善や効率化ができると思うこともしばしばです。

●原 私も技術や作業の明確化と改善に大きな課題を感じています。さまざまな技術的要素の中には、現在も口頭で伝えられているものが多くあります。これまでに発生したミスや、作業のポイント、さまざまな設定など、文面で伝えていく必要性を感じています。私は個人的にノートを作成し、技術的な基本や応用、ミスの例なども記録しています。これを自分のチームで共有していますが、こうしたものを全社で共有できると良いですよね。機械加工には、落とし穴が沢山ありますから。

伊東明日香
総務部総務グループ

●小栗 さまざまな数値化や作業手順書の作成が実現することで、誰がやっても同じ品質の作業ができるようになると思います。材料の混ざり具合や熱の入り方など、当社は“匠の技”に任せている部分も少なくないのですが、それを明確化し共有するシステムを作っていくのが良いと思います。

●中村 確かに、現在は社員間で技術の共有が少ないので、自分の持ち場を離れて、誰かの仕事をサポートしたり肩代わりしたりするのが難 しい んで すよ。たとえば 、私 がメンテナンス で 会 社 から出 てしまうと、その間、社内の私の分担の仕事が止まってしまいます。全ての製造スタッフが多能工になれば、さらにスムーズに製造が進められますよね。

リスキ そもそも仕事に対して、人材が足りていないと感じることもあります。うまく仕事を割り振って分担していくことと並行して、人材の増強も必要だと思います。上手な指導ができる人材も。

小栗慎史
製造部機械加工グループ
副グループリーダー

ー 課題を解決するためには、技術の共有に加えて、人材や組織についても改善が必要なんですね。

●伊東 令和に入ってから採用自体は増えているんですよ。だから入ってきた方が、当社の社員として実力を発揮できるように、必要な研修を増やしていきたいです。私自身は製品に触れているわけではないので、どんなスキルアップが必要なのか、細かくはつかめていないのですが、先日外部を視察して世界が広がりました。社外の研修や講習などもうまく取り入れながら、人材育成を進めていきたいです。

●原田 自分もまだまだ経験が浅いので、スキルや経験が足りないと痛感しています。資格やスキルは、研修などを活用して向上させていきたいです。でも経験だけは、研修では得られないものだと思います。チャレンジを繰り返して、経験も積んでいきたいです。当社は社員全員が顔見知りで、社長とも気軽に話せるので、さまざまな経験を積みやすい場所だと思います。

原田翔平
業務部設計グループ
副グループリーダー

あたたかいサポートで健康に暮らすことができる

ー チャレンジしやすいアットホームな会社なんですね。皆さんは現在の中工精機はどんな組織だと思いますか。

●リスキ 原さんのいう通りで、サラメシには助けられています。私は自転車で通勤しているのですが、雪が降ると坂道で滑ってしまうと話したら、靖子さんが送迎をしてくれました。ありがたかったですね。今年初めて参加する予定の社員旅行も楽しみです。

●小栗 私も会社からの愛情を感じますね。外部から運動講師を呼んで 健 康 づくりもサポートしてくれたり。

●伊東 健康経営を掲げている当社は、たくさんの施策で従業員みん55なの健康をサポートできていると思います。一方で、会社を退職してからも人生は続きます。私の祖父は現役時代の仕事の影響で、肺を痛めてしまいました。その後も病気に苦しんでいたことが思い出されます。作業負担や健康被害を減らして、働いている間はもちろん、退職後も安心して健康でいられるような、そんな環境づくりをしていきたいです。

●中村 素晴らしい環境と仲間とともに恵まれた環境で働けることが、ありがたいです。さらに、社長と従業員一人ひとりの距離が近いのも、うれしいんですよ。社長はしょっちゅう現場に顔を出してくれますし、月曜日には社員全員に向けて、さまざまな話を語りかけてくれます。これから会社が向かうべき方向を、みんなで共有できるので、一丸となって進んでいる実感を味わうことができます。本当に気さくで面白い社長なので、話しやすいですね。

リスキ・アーマド・アブヅラーマン
業務部設計グループ

新たな市場開拓と設備投資で成長を続ける

ー これから中工精機はどのように進化していくと思いますか。どのように進化させたいですか。

●リスキ 事業拡大のためには、新しい製品やマーケットを見据えていかなければなりません。日本は世界の他の国より、リサイクル分野で進んでいるので、こうした市場もターゲットになると思います。他社や大学とコラボすることで、当社にはないアイデアや技術も取り込んでいけたらいいなと思います。

 

●原 環境保全などの分野は、当社が進出しやすい市場かもしれません。新しい素材などにも果敢に挑んで、当社の価値が発揮できるフィールドを広げていきたいですね。

 

●原田 環境という面では、当社の事業活動の他でも何かできることがあるような気がしています。現在エコアクションとして太陽光発電パネルを設置していますが、もっとできることを探したいです。

 

●小栗 設備投資も進めていきたいですね。一例ですが、工具を都度呼び出すことができ、記憶容量も多いといった設備があると時間短縮につながります。当社の強みである大型加工に、さらに新しい設備を入れることで、作業をスムーズかつスピーディーに効率化できたら良いなと思います。今までのやり方にこだわらず、新しい方法も考えながら。

 

●中村 設備による作業の自動化も更新できたら良いなと思います。近年では仕様が複雑化して、より確実な組立が求められていると感じます。設備や機械でフォローできる部分を増やしながら、人間もスキルアップやコミュニケーションの 向 上に努めて、品 質 の 高いモノづくりをしていきたいです。

 

ー 中工精機にとって、これからもやるべきことはたくさんありますが、皆さんの見ている風景が見事に一致しているなと思いました。楽しく素晴らしい未来を皆さんで作っていけるよう頑張りましょう。本日はありがとうございました。