本日は、粗粉砕から微粉砕までの各種粉砕試験フローについてご説明いたします。
テスト原料である珪石を使い、
ジョークラッシャー(粗粉砕)→ロールクラッシャー(中間粉砕機)→ボールミル(微粉砕機)による、
簡易粉砕テストの流れを下記に記します。
中工精機公式Youtubeチャンネルには、本説明を動画で分かりやすくご覧いただくことができますので、こちらも合わせてご参考にしてください。
はじめに
中工精機本社工場(岐阜県瑞浪市内)には、粉砕機試験設備を取り揃えております。
テスト粉砕試験機は様々なご要望に合わせて、合計10台以上のラインナップがあり、お客様の原料に応じたきめ細かい対応が可能となっております。
試験機の内訳としては、下記があります。
C2ジョークラッシャー(重負荷)
C2コンパクトジョークラッシャー(中負荷)
自動間隙調整機構付き平ロールクラッシャー
鬼歯ロールクラッシャー
波歯ロールクラッシャー
50Lボールミル(乾式・湿式両用)
50Lボールミル(HDPEライニング、ウォータージャケットタイプ)
50Lボールミル(乾式・湿式両用)
φ915×1360Lチューブミル(乾式・湿式両用)
φ381×774Lロッドミル(乾式仕様)
また、粉砕仕事指数を測定するためのボールミルの貸出も行っております。
粉砕原料の珪石について
珪石は、陶磁器・耐火物・ガラス・珪素化学工業などの重要な基礎原料であり、ボールミルの粉砕対象として最も一般的に用いられる原料の一つです。
今回は、50mm×100mm程度の原料を使用します。
C-2コンパクトジョークラッシャー
まずは、粗粉砕のため、C-2コンパクトジョークラッシャーで1次粉砕します。
ジョークラッシャーによる1次粉砕後の原料は下記となります。
原料は、約1mm~30mm前後に粉砕されました。
平ロールクラッシャー(φ235×300L)
次に、中間粉砕として、平ロールクラッシャー(φ235×300L)で粉砕をします。
様子見のため、まずはロール間隙を5mmで一度通して、次にロール間隙を1mmにして通します。
間隙5mm通し
間隙1mm通し
原料は、0.5mm~1mm程度まで粉砕されました。
50Lボールミル(アルミナライニング)仕様
最後に、微粉砕のためにボールミルで粉砕をします。
ボールミル内には、今回はジルコニアボールφ20前後を投入しました。
今回は、簡略的な試験のため、約30分程度の粉砕を実施しました。
本来はもう少し長い時間の粉砕をしますので、数十ミクロン、数ミクロンに到達することもあります。
以上、粉砕試験の様子をお届けしました。
まとめ
今回の珪石粉砕試験では、
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粗粉砕 → 中間粉砕 → 微粉砕 の一連の流れを実施
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実際の原料条件に応じた試験が可能であることを確認いただけました。
中工精機では、多種多様な粉砕試験に対応しております。
詳しい内容は、ぜひ 公式YouTubeチャンネルの動画も合わせてご覧ください。
粉砕試験やお困りごとなど、是非お気軽にお問い合わせください。