製品名
チューブミル
- 製品概要
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中工精機のチューブミルは、高硬度なガラスの粉砕において、耐摩耗性・粒度安定性・異物混入抑制を両立。セラミックライナーと最適設計により、長期間にわたる安定稼働と製品品質保持を可能にしています。
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廃ガラスから未来を創る-リサイクルの最前線にチューブミル

社名 | 株式会社トリム |
代表取締役 | 坪井 巖 様 |
創業 | 1971年10月1日 |
所在地 | リサイクル事業本部 〒901-0503 沖縄県八重瀬町字新城1763-1 |
営業品目(リサイクル事業部) | スーパーソル製造工場 廃ガラス最資源化プラント販売 スーパーソル販売 |
ウェブサイト | https://www.trims.co.jp/ |
導入前の課題
スーパーソルの製造において、廃ガラスを細かく粉砕する工程は非常に重要なステップです。しかし、従来の粉砕機では「粉体の粒度が安定しない」「異物混入のリスクがある」「頻繁なメンテナンスが必要」といった課題が山積していました。特にガラスは硬度が高く、設備に与える負荷も大きいため、長期的に安定した生産を行うためには、信頼性の高い粉砕機の選定が急務となっていました。
・安定した粒度で粉体を製造できなかった
・粉砕中に重金属や鉄粉などの異物混入リスクがあった
・従来の粉砕機では耐久性やメンテナンス性に課題があった
ご担当者様コメント
ガラス破砕機を開発して、単純にガラスを破砕していました。カレット(ガラス粒)を製造しアスファルトやインターロッキングブロックの混ぜ物として取り組みましたが、使用量が限られている事や、剥がれてしまえば再びごみになるという事で、将来性がないと判断しました。
基礎技術を応用してガラスを粉状にすることで、発泡ガラスが出来ることから、工業製品としてのガラス発泡資材(スーパーソル)の開発に至りました。
中工精機「チューブミル」導入の決め手
ガラスは非常に硬質な素材であり、これを安定して粉砕するには、通常の設備では対応が難しいという現実があります。特にトリム様が目指していたのは、「高品質な粉体を安定供給できる体制の構築」と「スーパーソルに影響を及ぼさない粉砕方式の確立」でした。
これらの要求を満たすために、複数の粉砕機を比較検討した結果、技術力・信頼性・実績のすべてにおいて高く評価されたのが中工精機のチューブミルでした。
従来機で課題とされていた異物混入や粒度のばらつきを最小限に抑え、かつメンテナンスフリーで長期間の安定稼働を実現できるこの設備は、単なる機械導入という枠を超えて、トリム様の事業成長にとって「基幹技術」となり得るものでした。
・連続的かつ一定粒度での粉砕が可能
・使用されるセラミック材が製品に影響しない
・高い耐久性とメンテナンスフリー性
ご担当者様コメント
チューブミル導入の決め手は、安定的に一定粒度の粉体を連続的に製造できるように対応できた事と、粉砕に使用されるセラミックの成分が最終製品のスーパーソルに影響しない事です。
導入後の効果
導入から10年以上経過した工場が半数、20年以上も稼働を続けている工場もあり、非常に高い耐久性を実現しています。
粉砕品質が安定したことで、スーパーソルの製品としての信頼性も向上。大量生産体制を支える中核装置として、導入効果は極めて高かったといえます。
ご担当者様コメント
現在、全国で15個所ある工場の中には10年以上製造をしている工場が約半数あり、そのうち2工場は20年以上経過しているが、これまで大きな問題はありません。
正常に稼働し続けている事を考えると、優れた耐久性があり、粉体化する技術の中でもトップクラスの技術力だと高く評価しています。
今後の展望
トリム様は現在15拠点ある工場を、国内20工場体制へと拡大する計画です。
さらに、今後はソーラーパネルなど他種のガラス製品の再資源化にも挑戦し、海外への展開や水質維持・防災分野での活用も視野に入れています。トリム様の導入事例は、機械導入の枠を超えた「未来志向のリサイクル事業」と「確かな日本の技術力」の融合です。
ご担当者様コメント
弊社のプラントシステムは主に4つ(ガラス破砕機・ガラス粉砕機/チューブミル・混合攪拌装置・焼成炉)で構成されているが、どれもその用途に特化した独自技術であり、欠かせない技術です。
当面は国内20工場を目標にしており、並行して海外展開に目を向けて、プラントシステムの発信をしていきたいと思います。
中工精機はこれからも、社会課題に応えるモノづくりを支えてまいります。